令和4年度

校長より

情 識

『風姿花伝』の中に、『稽古は強かれ、情識はなかれとなり』という一節があります。妬みの心にとらわれることなく厳密な稽古を心がけよ、という戒めです。心の持ちようにより、芸が広がりを見せることもあれば、不完全な表現に留まることもある、という考えは、世阿弥の考えにも通じます。そして、生徒の皆さんには、この稽古という言葉を、学びに置き換えて欲しいと思っています。学問の定着を図る過程では、人が自分より先んじる場面にも遭遇しますが、妬みが学びの障害になることのないよう、常に離見の見を心がけることは大切です。学びは、ある意味自己改革です。昨日の自分より今日の自分は一歩でも歩みを進めることができた、という喜びを胸に日々過ごして欲しいと思います。

12月13日(水) 川俣高等学校長

音 読

本を読むときに視覚のみを活用し、目のみで文字を追うことを黙読といいます。一定の理解はできますが、より効果的な読書法として音読を推奨する方は多くいます。理解した文章情報を音に変換し、口を動かし、息を出し、自らの声を耳により聞く、という一連の流れが、脳活動にもたらす影響が大きいのだそうです。黙読が視覚をとおした情報のインプットとすれば、音読はインプットとアウトプットの同時進行となり、脳の血流が増加して、脳の働きが活発化します。加えて、声に出すことにより、肺や横隔膜も鍛えられます。肺活量の増加は疲れにくい身体を作り出すのだそうです。生徒の皆さん、音読により知識の一層の定着を図るとともに、強い身体も作ってみませんか。

12月11日(月)川俣高等学校長

豊かな社会

管鮑の交わりで知られる管仲についてまとめた『管子』は、黒田官兵衛や二宮尊徳、西郷隆盛といった方々もよく読まれたと言われています。その中の『倉廩(そうりん)実(み)ればすなわち礼節を知り、衣食足ればすなわち栄辱を知る。』という表現は、国をまとめる立場にあった管仲が、自分に言い聞かせていたこととされています。直接的な意味を把握した上で、年間をとおして計画な生産ができるよう配慮することで経済が豊かになり、物資が集まるようになれば人も多く集うようになり、結果として豊かな社会を築くことができる、との趣旨と解釈されています。そして、国や地域を支える存在も、家庭や会社を支える存在も、人であることは言うまでもありません。

12月8日(金) 川俣高等学校長

繋 ぐ

鍛冶職人の家に生まれたイギリスの科学者マイケル・ファラデーは、弟子奉公をしながら独学で学問に取り組むとともに、当時のロンドンにはわずかなお金で聴講できる公開講座のような機会があったので、そこに熱心に通い、一流の科学者からの直接の教えに触れることで、一層、自然科学に対する興味を深めることになります。後にファラデーの法則等を発見する発端には、彼の持つ学問に対する熱心さに加えて、学ぶ機会を提供してくれた公的機関の存在がありました。若い世代に知的財産を繋ぐ役目として、晩年には、彼自身が講義を行います。そして70歳のときの講義が、『ロウソクの科学』という名で本になります。ロウソクから出た水素と空気中の酸素が結合するために、ロウソクが燃えた下には水がたまる、あるいは、人の呼吸の仕組みはロウソクが燃えて発生する炭酸ガスの過程と同じである、などの記述をとおして、多くの子どもたちが関心を高めるのに大きな効果をもたらしたそうです。学問が発達する背景には、人から人に繋ぐ意識が存在しています。

12月7日(木) 川俣高等学校長

織 物

人生を織物に例えたのは染織作家の志村ふくみさんです。先天性の性質を持つ経糸(たていと)を変えることはできませんが、緯糸(よこいと)を通すことで織物はでき上がり、個性も加味される、と志村さんは話されています。そして、人は、自分の色を求めて織物を織るのだそうです。ひたすら一色を織っていたとしても、そこには自然に多様な色が含まれます。個性は色彩豊かであることの証明なのかもしれません。生徒の皆さんは、自分の色を知っていますか。これまでも、そしてこれからも、皆さんは意図的に、また時に無意識に、様々な色を取り込みながら人生という織物を織り続けるのかもしれません。

12月6日(水) 川俣高等学校長

深堀り

世阿弥は、佐渡島にいた時期に徹底的に見つめ直すことをとおして、能楽に深みを加えたとも言われています。西郷隆盛や大久保利通も、情報が限られる中で世について考え、世界情勢までも知り得たそうです。共通するのは、我一心なり、の精神の下、よそ見をすることなく自分の足許を良く見て、深堀りしようとする姿勢です。隣の芝生は青く見えますが、その時点で二心があります。全てにおいて真理は深い処にあります。そして、不退転の覚悟で事に当たらねばならない瞬間は存在します。生徒の皆さんにも、その場面は必ず来ます。困難の克服を図るには苦労を伴いますが、その際には、山より大きな猪はいない、海より大きな鯨はいない、と心の中で唱えてみてください。

12月4日(月) 川俣高等学校長

1対29対300

かつて階段の踊り場に、「足元にお気をつけください。1対29対300」という張り紙を貼っていた会社がありました。1件の大きな事故が生じる背景には29の中規模の事故があり、29の事故の背景には、取るに足りないとも思える300の小さな事故がある、とのハインリッヒの理論です。宮水と呼ばれる名水が近くに湧出する地域にあるこの会社では、その水脈を守るために会社を拡大することをせず、また、建物の十分な幅もないことからエレベータを設置できないために、階段を活用していたそうです。でも、多くの社員や大切なお客様が階段で転ぶなどして怪我することのないよう、未然防止の意味を込めて先ほどの張り紙をしたそうです。会社広報の方は、会社を訪れた大抵の人はこの張り紙の意味を問うため、注意喚起の継続につながっている、とも話されていました。

12月1日(金) 川俣高等学校長

名 人

生徒の皆さんは、日本の戦国時代の剣客であった塚原卜伝(ぼくでん)の名を聞いたことはあるでしょうか。武勇伝も多く、その中には次のような話があります。卜伝が剣の極意を伝えようとしていた優秀な弟子がいました。道端に繋がれた馬の後ろを通ろうとした際に、その馬が後ろ脚を跳ね上げます。とっさのところでそれをかわした弟子を、周囲にいた方々は褒め称えますが、卜伝だけは満足しなかったそうです。そして、極意を授ける器ではない、とつぶやきます。訝った周囲の方々が卜伝ならどうするか尋ねたところ、彼は、馬からかなり離れたところを通ったそうです。さて、その極意とは?馬の跳ねた脚を避けることができたのは優れた技にも見えるが、馬は跳ねるものだという概念を失念して近づいた迂闊さを忘れてはいけない、とのことでした。卜伝からすると、その弟子は達人ではあっても名人の域には達していない、ということのようです。道を究める奥深さを感じます。

11月30日(木) 川俣高等学校長

偶然の必然

木村秋則氏は奇跡のリンゴを作り上げた方として知られています。木村さんが山の中を歩いていると、偶然にドングリの木を目にします。虫はついていないし、厚みのあるしっかりとした葉をしています。加えて、そのドングリの木の周辺には自然に多くの種類の草が生い茂り、そのために豊かな土壌が出来上がっていたそうです。リンゴ農家として長く試行錯誤を繰り返していた木村さんの中に、これだ、と思える瞬間が訪れました。彼の耳には、土の中を見るよう話しかけるリンゴの木の声が届いたようにも思えたそうです。そして、それまでの彼は、見ることの容易い表面ばかりに気を取られていたことにも気づいたそうです。無農薬で無肥料栽培が成功したのは、それから2年後のことです。生徒の皆さん、目線の先には見えやすいものは多くあります。でも、物事の本質は深層にあります。目の前にあるものが、今は一つのリンゴの花であったとしても、それが苦労をとおして得た花であったとすれば、畑一面に咲く花を見るのに多くの日数は要しません。

11月29日(水) 川俣高等学校長

満足度

かつての車業界のセールスマンと購入側の心理状態をとおして、現在の社会情勢を説明する研究者がいます。セールスマンは見込客との契約が近づくと、様々なセールス活動を行い、契約という成果に結びつけました。全てに当てはまるわけではありませんが、セールスマンの喜びは契約時にピークとなる一方で、購入側は納車時期が近づくと喜びのピークを迎えるため、セールスマンと購入側には喜びを感じる時期にズレが生じることになります。でも当時は、モノを作れば売れる時代でした。車に関しても、次の購入者がすぐに現れます。一方で、家庭に一定のモノが揃えば、需要は頭打ちになります。新しく車を購入しいと考える人が市場で約6%という一部データもある現状において、会社の売上を伸ばすのに必要なこと、それは、今のお客様を大切にすることである、と企業は気づきます。顧客満足度という言葉も生まれました。次の購入見込者に移っていたセールスマンの目線は、今、目の前にいるお客様に向けられます。当然、顧客満足度は高まり、お互いの信頼度も深まります。モノに溢れたかつての時代以上に、今は、心が通い合う良き時代であるとも思えます。

11月28日(火) 川俣高等学校長

ヤシの木

1980年代にグアムでは駐在する日本人の数が急激に増加したために、それまでの小学校では教室が足りないほどになりました。放課後の教室を借りるなど依頼したところ、ある小学校で快く協力してくれたそうです。授業には現地語を学ぶ機会もあり、南国グアムには、雪を表現する言葉がないことを知ります。もちろん、雪を見た経験を持つ子どももほとんどいません。教育活動でお世話になった関係者の中に北海道千歳の方がいたため、グアムの子供たちに雪に触れてもらう機会を考案します。雪を木枠に入れて踏み固め、ドライアイスで凍らせた氷塊を削って雪だるまを作り、保冷コンテナでグアムに運んだそうです。420キログラム程の雪だるまが到着すると、グアムの子どもたちは大騒ぎです。後に、グアムから千歳宛送られた箱には、ぎっしりとヤシの実が詰まっていたそうです。その小学校の子どもたちが、家の庭のヤシの実を一つ一つ丁寧に集めてくれたものでした。ふとした交流が、遠く離れた地域の距離感を大幅に縮めてくれました。思いに溢れたヤシの実が芽を吹きヤシの木になると、新千歳空港内に飾られたそうです。

11月27日(月) 川俣高等学校長

ハンコ

ハンコはそのほとんどが丸い形をしています。少し削りを入れているものもありますが、大抵、ハンコの上下を示すものは付いていません。斜めや逆さにならないよう、印字された部分を確かめながら押印するのは、多少面倒と思えることもあります。実は、その確かめる間を持たせるために、敢えて丸い形を取り入れているとする説があります。サイン文化ではなかった日本では、自分の名が刻まれた印は非常に重要な存在です。会社で出される企画書などに押印することは自分の責任を伴うことから、ハンコの上下を確かめる時間をとおして、印を押しても大丈夫か、と、慎重に自分に問い直す時間を作り出しているというものです。ハンコを簡略化する時代になっても、そうした心がけを持ち続けることは大切です。

11月24日(金) 川俣高等学校長

蛍光灯の紐

企業本社ともなれば、社内に限らず社外からも多くの人が出入りするので、どの場所も明るくしておくのが普通です。でも、かつて、社員一人ひとりの机を照らすために、敢えて天井から各人用の蛍光灯の紐を垂らして、電気のオンオフをしていた会社がありました。社員は、席を離れるときには自分用の蛍光灯の紐を引き電気を消します。トイレにも紐が用意されています。1フロアに300を超える人が仕事をしており、フロアは複数ありますから、全体では3千本程度の紐が天井から下がっていたことになります。特に新入社員の中には、見栄えがあまりよくないと感じていた人も多くいたと聞きます。こまめに電気を消すことで年間数百万の経費削減を図ることを第一の目的としているものの、そこにはもう一つの重要な理由がある、と代表取締役社長は話されています。それは、会社の扱うお金は、百円、二百円の買い物をしてくださったお客様から預かった大切なものなので、1円たりとて無駄にはできない、という商人気質を忘れないため、なのだそうです。社員は自分の蛍光灯の紐を引くたびに原点である商人気質を思い出し、その精神を胸に刻むのだそうです。

11月22日(水)

自らの尺度

人には承認意欲があり、他から認められることを励みとする傾向が見られます。でも、成功や失敗、世にある毀誉褒貶など外部にある尺度以上に大切なこと、それは、自分の為すべきことに自分が納得できるための判断基準、言い換えれば、内的尺度を持つことです。そうした尺度を持ち自らを信じる偉人は、これまでにも多くいました。宋栄子も、『世を挙(こぞ)って之れを誉むれども、勧むることを加えず。世を挙って之れを非(そし)」れども、はばむことを加えず。』と表現しました。世間がこぞって自分を誉めたとしても、大いに励み、勇んで仕事をすることもなければ、万が一、世間が自分をけなしたとしても、意欲がくじけることもなく、ただ、自分に自信を持って対処するだけである、と述べています。物事の尺度は外ではなく、自分の中にあります。

11月21日(火) 川俣高等学校長

蘇 る

ディズニーリゾートの近くに、水鳥を中心に約200種類を超える野鳥の住むエリアがあり、野鳥観察舎も設けられていて、その生態をじっくりと観察することができます。近くを流れる丸浜川の存在も、野鳥生育のために大きな影響を与えています。1980年代に、丸浜川にあった水路が水門により閉ざされ、海から切り離されると水質悪化が生じたそうです。綺麗な丸浜川を取り戻そうと、民間団体の方々はウナギの養殖地で水車が使用されていることに着目します。水車のもたらす水しぶきが、空中の酸素を水の中に取り込み、良き状態を保つのだそうです。1週間もたたないうちに、水の色が変化します。酸素濃度を図ると、水車導入前に0であった酸素量が30%を示していました。水が生命を取り戻そうとしている、という民間団体や地域の方々の喜びの大きさに比例して、間もなく、生き物の姿も確認できるようになりました。物事を成せる背景には、常に人の情熱があります。

11月20日(月) 川俣高等学校長

マーカー

ドライブに行くときには、今ではカーナビを活用することが多くなりましたが、以前であれば、道路を間違えることのないよう、地図帳にマーカーで印を付けた上で出かけたものです。でも、ボールペンなどの開発・販売をする会社に勤める方が、一旦マークをしてした地図帳は次に使用する際に使いづらいと感じます。そして、数日間だけ色を残すために、アルカリに反応して発色する色素を溶剤で溶かすなど工夫して、色素が少しずつ揮発し、空気中の二酸化炭素で中和されることで色の鮮明さが徐々に失われていき、最後には消えてなくなる商品開発に成功します。地図に活用するために生み出されたこの商品は、開発者の意図とは異なり、オフィス用品として定着することとなりました。

11月16日(木) 川俣高等学校長

意味がある

大型スーパーや百貨店など多くの人が集う場所には、よく観葉植物や針葉樹が置かれています。緑を基調とした色合いの鮮やかさによるのは勿論ですが、他にも理由があるようです。特に針葉樹には、フィトンチッドとよばれる芳香物質が含まれており、抗菌作用があることに加え、疲労回復や心に安らぎを与える効果などが確認されています。以前に、室内浄化を図るために植物を使用すると効果的である、との報告がNASAから出されたこともあります。広葉樹と比較して針葉樹は、細かい葉がびっしりと繁っているために、葉に関する表面積が大きく、それに伴い浄化作用も大きくなるのだそうです。そこに置かれているのは偶然、または、そこにあるのは当然、という考えではなく、そこにあるのには大きな意味がある、という視点は大切です。なぜ、という意識を持つと、異なる側面に気づくことは多くあります。

11月14日(火) 川俣高等学校長

今に集中

目の前のことに集中して取り組む重要性を説かれる場面は多く存在します。でも、あれをやらねば、と未来のことを考えたり、こうすればよかった、と過去を振り返ったりと、今ここにいても、頭では未来と過去を行ったり来たりしてしまうのが人の常です。その解決策の一つとして、瞑想を推奨する方がいます。瞑想の根底には呼吸法があります。その呼吸法にも様々ありますが、その一つに、アナパーチ・サチという、数を数えながら長くゆっくりと息をする方法をとおして落ち着きや集中力が増す、とするものもあります。そして、呼吸法に基づく瞑想を取り入れることで、結果として海馬が活性化します。起きて活動している間は、前頭前野から多くの命令が海馬に届くため、海馬も徐々に疲弊しますが、浅い眠りについている間は前頭前野の活動は止まるため、それに伴って海馬の負担も減少し、海馬の活性化に繋がるという理論です。学習活動に励む生徒の皆さんも、一層の集中力を生み出すために、敢えて一時、海馬を休めてみませんか。

11月13日(月) 川俣高等学校長

ブルーマウンテン

コーヒーにブルーマウンテンがあることはご存じのことと思います。原産地のジャマイカで、青く見える山に生息しているためにそう呼ばれています。コーヒーの木が一斉に出す揮発性のテルペンと呼ばれる化学物質により、太陽光線が屈折して青く見えるのだそうです。この化学物質が出されるのは、言葉を持たない木がお互いに情報交換をしているからだ、とする研究があります。そういえば、一定の時期になると、木は一斉に若芽を出します。花も咲きます。気温や日照時間などの条件によることに加え、これもまた、木がお互いにコミュニケーションを図り、時期を揃えている、との学説もあるなど、興味深いものです。若芽の出る時期に違いがあると虫に食べらえるなど弊害もあるので、結束して同一行動を取るのはイワシのケースと同様ですね。そういえば、個別に対応する受験も団体戦と言われます。グループ内の切磋琢磨が、個人に良き効果をもたらします。集団の持つ底知れない力の存在を再認識させられます。

11月10日(金) 川俣高等学校長

以前はなかり固かったパンの耳が柔らくなったのは、1980年代の偶然の出来事が発端でした。パンの製造会社に勤務する方が喫茶店でモーニングサービスを注文すると、パンの耳の固さが気になります。また、希望されるお客様には、パンの耳を切ってお出しする場合もある、とのお店の方からの話も耳にします。時代はソフトを求めていると感じたその方は、会社に耳の柔らかいパンの開発を提案しました。油脂分を少し多めにするなど、原料の配合を少し変えるだけで対応できることがわかるとともに、パン全体にもふっくら感が出るなど、見た目にも良い仕上がりとなりました。地域限定で売り出してみたところ大きな反響であったことから、全国販売に踏み切り、会社経営を支える中心的商品までになりました。大きな効果は、小さな発見や小さな工夫から生み出されることがよくあります。生徒の皆さんも、日常感じているちょっとした違和感を大切にしてみてください。ちなみに、庭にやって来る野鳥に与えるエサとして、これまでの固いパンの耳を活用していた方々からは、自分でも美味しく食べるようになった一方で、野鳥にもエサを与えなければならないとのジレンマがある、などの悩み相談が数件、会社に寄せられたそうです。

11月9日(木) 川俣高等学校長