令和4年度

自らの尺度

人には承認意欲があり、他から認められることを励みとする傾向が見られます。でも、成功や失敗、世にある毀誉褒貶など外部にある尺度以上に大切なこと、それは、自分の為すべきことに自分が納得できるための判断基準、言い換えれば、内的尺度を持つことです。そうした尺度を持ち自らを信じる偉人は、これまでにも多くいました。宋栄子も、『世を挙(こぞ)って之れを誉むれども、勧むることを加えず。世を挙って之れを非(そし)」れども、はばむことを加えず。』と表現しました。世間がこぞって自分を誉めたとしても、大いに励み、勇んで仕事をすることもなければ、万が一、世間が自分をけなしたとしても、意欲がくじけることもなく、ただ、自分に自信を持って対処するだけである、と述べています。物事の尺度は外ではなく、自分の中にあります。

11月21日(火) 川俣高等学校長