令和4年度

今に集中

目の前のことに集中して取り組む重要性を説かれる場面は多く存在します。でも、あれをやらねば、と未来のことを考えたり、こうすればよかった、と過去を振り返ったりと、今ここにいても、頭では未来と過去を行ったり来たりしてしまうのが人の常です。その解決策の一つとして、瞑想を推奨する方がいます。瞑想の根底には呼吸法があります。その呼吸法にも様々ありますが、その一つに、アナパーチ・サチという、数を数えながら長くゆっくりと息をする方法をとおして落ち着きや集中力が増す、とするものもあります。そして、呼吸法に基づく瞑想を取り入れることで、結果として海馬が活性化します。起きて活動している間は、前頭前野から多くの命令が海馬に届くため、海馬も徐々に疲弊しますが、浅い眠りについている間は前頭前野の活動は止まるため、それに伴って海馬の負担も減少し、海馬の活性化に繋がるという理論です。学習活動に励む生徒の皆さんも、一層の集中力を生み出すために、敢えて一時、海馬を休めてみませんか。

11月13日(月) 川俣高等学校長