令和4年度

ブルーマウンテン

コーヒーにブルーマウンテンがあることはご存じのことと思います。原産地のジャマイカで、青く見える山に生息しているためにそう呼ばれています。コーヒーの木が一斉に出す揮発性のテルペンと呼ばれる化学物質により、太陽光線が屈折して青く見えるのだそうです。この化学物質が出されるのは、言葉を持たない木がお互いに情報交換をしているからだ、とする研究があります。そういえば、一定の時期になると、木は一斉に若芽を出します。花も咲きます。気温や日照時間などの条件によることに加え、これもまた、木がお互いにコミュニケーションを図り、時期を揃えている、との学説もあるなど、興味深いものです。若芽の出る時期に違いがあると虫に食べらえるなど弊害もあるので、結束して同一行動を取るのはイワシのケースと同様ですね。そういえば、個別に対応する受験も団体戦と言われます。グループ内の切磋琢磨が、個人に良き効果をもたらします。集団の持つ底知れない力の存在を再認識させられます。

11月10日(金) 川俣高等学校長