令和4年度

織 物

人生を織物に例えたのは染織作家の志村ふくみさんです。先天性の性質を持つ経糸(たていと)を変えることはできませんが、緯糸(よこいと)を通すことで織物はでき上がり、個性も加味される、と志村さんは話されています。そして、人は、自分の色を求めて織物を織るのだそうです。ひたすら一色を織っていたとしても、そこには自然に多様な色が含まれます。個性は色彩豊かであることの証明なのかもしれません。生徒の皆さんは、自分の色を知っていますか。これまでも、そしてこれからも、皆さんは意図的に、また時に無意識に、様々な色を取り込みながら人生という織物を織り続けるのかもしれません。

12月6日(水) 川俣高等学校長