令和4年度

2021年6月の記事一覧

かわまたアンスリウム

皆さんは、アンスリウムという花を知っているでしょうか。熱帯アメリカから西インド諸島にかけて約600種が分布する、ハート型の花と、一見するとプラスチックにも見える鮮やかな葉を特徴とする花です。赤や白、ピンクに緑など、その色も多くあります。意外にも直射日光に弱く葉焼けを起こしてしまう一方で、暗すぎると花が咲かないなど、育成には多くの工夫を要します。川俣町では、震災復興を目指し、近畿大学支援の下、平成25年から栽培を始め、令和元年には東京に出荷するまでになりました。本校では、1年生を対象に行われた、福島イノベーションコースト構想人材育成事業の一環として、6月16日(水)に、アンスリウム栽培農家さんを訪問し、その栽培の歴史や育成法等についてお話を伺ったところです。また、栽培農家さんのご厚意で、学校にアンスリウムをいただきました。ありがとうございます。南校舎正面玄関に飾らせていただいております。

色鮮やかなアンスリウムが皆さんをお迎えします。

 

多くの色合いを持つアンスリウムがあります。

 6月30日(水) 川俣高等学校長

校地内の植物や植木

本校の校地内には、たくさんの植物や植木が育っています。植物の手入れは主にボランティア委員会の生徒の皆さん、そして植木の手入れは用務員さんによりなされています。特に、用務員さんは、その美しさを保つよう、ほぼ毎日水をやったり、剪定(せんてい)作業に取り組んだりしていらっしゃいます。雨の降らない日でも面倒を見てもらえて、植物や植木は喜んでいるようにも見えます。きれいにカットされた髪型ならぬ枝型により、生き生きと映える緑は、全生徒と全教職員の心を和ませてくれます。生徒の皆さんが気持ちよく教育活動に取り組めるよう、皆で教育環境の整備をしています。

正面玄関前

     

正面玄関前

 

 

 

中庭東側

南校舎南東側

正面玄関東側



 

中庭中央

 

 

6月29日(火) 川俣高等学校長

変革の時代を生きる

今は大変革の時。こうした時代を生き、さらに、これからの時代を切り拓く川高生の皆さんは、どう生きるべきだと考えますか。平穏無事に生きたいと思うのは、人として当然の思いです。でも、こうした「ことなかれかし」と考える人が変革の時代を生きるには、どうしてもより多くの苦労を伴います。一方、そう考えない人であっても、こうした時代では、多少の苦労を避けることはできません。どちらにしても伴う苦労があるのであれば、川高生の皆さんには是非、積極果敢に時代と向き合い、自分としての解決策を見つけようとする、いわば「ことあれかし」派であってほしい、と思っています。

6月28日(月) 川俣高等学校長

家族とつながる

携帯電話のなかった、公衆電話が当たり前の頃の話です。身体の不調から長期入院をしていた、ある幼稚園児の気持ちを和ませようと、看護師さんがクイズを出したそうです。「ここに、500円玉、100円玉、そして10円玉があります。どれが一番大きなお金ですか。」その子は即座に、「10円玉」と答えます。何度確認しても答えは同じ。その理由を尋ねると、その子はこう答えます。「10円は、家に電話のできるお金。家と私をつないでくれる、私にとって一番大きな、一番大切なお金。」

6月25日(金) 川俣高等学校長

年間行事をとおして

本校では、年間に多くの学校行事を計画しています。その一つである校内球技大会が先週行われました。授業を受けている普段とは異なり、生徒の皆さんの元気に声を出し、活発に動き回る一面を目にした機会でもありました。教職員チームも長縄跳びに挑戦するなど、楽しい一時を過ごすことができました。そういえば、校長室に「咬啄同時(そったくどうじ)」という書が掲げられています。「教える側と教わる側の意思が通じ合うこと」を意味する言葉だそうです。球技大会をとおして、体育館内で咬啄同時を感ずる瞬間は多くあったように思っています。明日は、これも大切な学校行事である、川俣町産業課さん主催の進路講演会が開催されます。多くの企業の方が来校され、丁寧な説明を行っていただけますので、自らの進むべき道を考える貴重な機会としてください。

6月24日(木) 川俣高等学校長

 年間行事計画です



川俣高校の教育活動

川俣高校は現在、3年生の機械科1クラスと、1年生から3年生までの普通科3クラスの合計4クラスから成る学校です。特徴として、普通科の生徒が工業科目を選択し、実際に機械に触れることでものづくりをすることができます。また、商業科目を選択して、簿記検定や情報処理検定、電卓検定やワープロ検定、ビジネスコミュニケーション検定など、各種資格取得をすることもできます。家庭科に係る選択科目も用意しており、調理実習等を体験することもできます。一方、機械科の生徒は充実した設備を十分に活用するなどして、かなりのレベルの、本格的な実習に取り組んでいます。

本HPでは、これまでの川俣高生に対する思いに加えて、こうした魅力ある教育活動や取組について積極的に紹介してまいります。

6月23日(水) 川俣高等学校長

始 末

ものに溢れる現代であるからこそ、「もののある、ありがたみ」を再認識することは大切です。かつて、顔を洗うために用いた手ぬぐいは、古くなったら折りたたんで雑巾とし、その雑巾がボロボロになれば、風呂を焚(た)くときに薪と一緒に使用するなど、何度も丁寧に使いました。新品をおろすときが「始まり」、捨てるときが「終わり(末)」、よって「始末」と言います。新品をおろすときには、今それが本当に必要なのか、ちょっと立ち止まって考える必要がありそうです。

6月16日(水) 川俣高等学校長

夢を持たない人は、人生そのものが味気ないものとなります。一方で、夢を持っている人は光輝いています。でも、夢の実現のために人生を歩むのではありません。むしろ、夢が人生を形作るのです。素敵な夢を持っている人は、自然に素敵な人生を歩みます。川高生の皆さんの中にも、そうした人が多くいるはずです。

6月15日(火) 川俣高等学校長

今週の学校行事

〇登校指導 6月14日(月)から6月18日(金)まで、今年度2回目の登校指導が実施されます。

〇企業見学会 6月16日(水)に、1年生を対象とした企業見学会が実施されます。

〇球技大会

 6月18日(金)に、フットサルやドッジボール、バスケやバレーなど、各種競技による球技大会が開催されます。

 

今週は行事が盛り沢山です。

気温の高い日が続きますが、健康に気をつけながら、取り組んでほしいと思います。

6月14日(月) 川俣高等学校長

 

子を思う親の心

皆さんは読売巨人軍大江竜聖投手を知っているでしょうか。現在、一軍のリリーフとして活躍する左腕です。父である広志さんによれば、「とにかく強そうな名前」として竜、また、自分がファンである松田聖子さんから一字をいただいて付けた名前だそうです。広志さんが監督を務める少年野球チームの昼休みに、「お弁当を作ってもらえて、みんないいな。」と話す我が子の言葉を耳にし、広志さんは慣れない手つきで弁当作りを始めます。大江投手の大好物は、不格好で火が通っていないときもある手作りハンバーグです。また、広志さんは、仕事を休んでも学校行事には行こうと決め、そして最後までやり通す、とにかく熱血漢。我が子のユニフォームに背番号を縫い付けるのが楽しみにもなりました。甲子園を目指した東東京大会では準決勝で敗退し、その夢はかないませんでしたが、どの試合でも全力で応援する父の声は、登板する大江投手にもしっかりと届いていたそうです。ドラフトの前日に取材を受けた大江投手は、「ここまで成長できたのは父のおかげです。ありがとうございます。」と、父への感謝の言葉を述べています。テレビをとおして放映された、巨人から6位指名を受けた瞬間の広志さんの大泣きする姿、そしてその後、うれしそうに我が子と握手する姿が、今でも強く印象に残っています。

6月10日(木) 川俣高等学校長

インターハイ県大会を終えて

 本校生出場に係るインターハイ県大会が終了しました。全力で試合に臨んだ全選手に対して、敬意を表します。その中で、本大会で、選手全員の全国大会出場を決めたフェンシング部の皆さん、おめでとう。なお、8月10日までは、まだまだ十分すぎるくらいの時間があります。現在の競技レベルを自己最高のものと考えるには早すぎます。取り組む姿勢により、今の数段階のレベルアップを図ることは可能です。自らの課題を明確にして練習に励んでください。

 また、各種競技において、次の大会も間近に迫っています。一つの大会の終了は、次の大会への準備期間の始まりです。備えを十分に、そして、競技をできる喜びを胸に、また、同じ競技に関わる他校仲間への尊敬の念も忘れることなく、試合に臨んでください。

6月9日(水) 川俣高等学校長

世界海洋デー

海は、私たちの生活にとって、身近で欠かすことのできない存在です。平成4年に開催された地球サミットにおいて、カナダから提案されたことをきっかけとして、6月8日は世界海洋デーとされました。海の恵みに感謝するとともに、自然保護の観点からも、再度、海を意識する日としたいものです。加えて、世界は海でつながっています。世界規模の協力の在り方についても問われる日だと思います。

6月8日(火) 川俣高等学校長

アイデアが降りる瞬間

企業は新商品の開発を目指して、日々新しいアイデアを考案し、実現に向けた検討をしています。私たちが目にするものは、その数千分の一、数万分の一程度であり、せっかく出されたアイデアのほとんどは、日の目を見ることなく消えていきます。でも、思い付きではなく、毎日、本気で考えている人からのみ、ヒット商品は生まれます。USJ元CMOの森岡毅さんもその一人です。パークの新企画が浮かばずにいた森岡さんは、かなり追い込まれた状態を過ごします。でも、森岡さんによると、追い詰められて重圧がかかり続けると、自分でも意識していない遺伝子が覚醒するのだそうです。ある夜の夢で、ジェットコースターが逆再生されている映像を見た森岡さんが、それをヒントに開発したのが、「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド~バックドロップ~」です(1日1話。読めば心が熱くなる365人の教科書 致知出版社より。一部抜粋一部訂正)。アイデアが降りるのは一瞬でも、そこに至るまでには、計り知れない努力があるんですね。

6月7日(月) 川俣高等学校長

ニーチェの言葉

哲学者ニーチェの言葉を、教育学者の斎藤孝先生が、「君は君の道をゆけ(ワニブックス)」の中で次のように紹介されています。

ニーチェ

人生の坂道を辛苦してのぼってゆく間は、めったに脚を折ることはない。しかし、甘く見て、安易な道を選び始めるときがいちばん危ない。

齋藤孝先生

人というものは、「ラクな道だな」「下り坂だから余裕」と思ったときこそ転ぶもの。坂道のスロープを上りながら転ぶ人はほとんどいません。要するに、「ラクだなあ」と思ったときこそが危険なのです。

齋藤孝先生は、本の中でこのようにまとめられるとともに、徒然草の「高名の木登り」にも通じることと指摘されています。

6月4日(金) 川俣高等学校長

人との関係性

生徒の皆さんは、人との関係性が大切であることは認識していることと思います。これまでは、生徒諸君と保護者の方との、いわば「タテの関係」、生徒諸君同士の「ヨコの関係」に目が向けられていましたが、これからは、生徒諸君と地域の方々、または生徒諸君と祖父母の方などとの関係、いわば「ナナメの関係」が重視されようとしています。これは、本校が今年より取り組んでいる、コミュニティ・スクール制度の趣旨とも一致するものです。豊かな経験を持つ様々な方々からのアドバイスを受けて、何かを考える際のチャンネルが増えるなど、生徒諸君にとって、今後の人生において宝物となれば幸いです。

6月3日(木) 川俣高等学校長

あくなき探究心

1969年7月に、アポロ11号が人類史上初めて月面着陸に成功します。宇宙飛行士の一人エドウィン・オルドリンさんが、地球帰還の直前に地球に向け送ったメッセージを紹介します。

「この飛行の成功は、乗組員3人の力でもなく、アメリカの力でもない。未知の世界の謎を解き明かそうとする、人類のあくなき探究心がさせたことである。」

人の持つ潜在能力は計り知れないのです。今週末に行われるインターハイ県大会においても、同じことが言えます。あくなき探究心の下、これからの練習に臨むことにより、これまでの数倍、数十倍の力を発揮することができます。そして、その瞬間はもちろん、試合中にもあります。大会に出場する全生徒諸君の健闘を祈ります。

6月2日(水) 川俣高等学校長

間もなく梅雨入り

梅雨の季節がやってきます。植物にとってはまさに恵みの雨です。今年4月から農園をお借りして、多種の野菜を育てています。家族皆で種を植え、水をやり、草を取るなど手入れをしたところ、約1か月半で青梗菜やホウレン草、白菜の収穫をすることができました。ミニトマトやトウモロコシ、大根やオクラも大きく育っています。自らの手により育てた野菜の味は格別です。野菜に限ることなく、皆さんは、家で何かを育てていますか。時間等制限はあろうかと思いますが、手塩にかけて育てる経験はなかなか貴重です。

6月1日(火) 川俣高等学校長