令和4年度

アイデアが降りる瞬間

企業は新商品の開発を目指して、日々新しいアイデアを考案し、実現に向けた検討をしています。私たちが目にするものは、その数千分の一、数万分の一程度であり、せっかく出されたアイデアのほとんどは、日の目を見ることなく消えていきます。でも、思い付きではなく、毎日、本気で考えている人からのみ、ヒット商品は生まれます。USJ元CMOの森岡毅さんもその一人です。パークの新企画が浮かばずにいた森岡さんは、かなり追い込まれた状態を過ごします。でも、森岡さんによると、追い詰められて重圧がかかり続けると、自分でも意識していない遺伝子が覚醒するのだそうです。ある夜の夢で、ジェットコースターが逆再生されている映像を見た森岡さんが、それをヒントに開発したのが、「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド~バックドロップ~」です(1日1話。読めば心が熱くなる365人の教科書 致知出版社より。一部抜粋一部訂正)。アイデアが降りるのは一瞬でも、そこに至るまでには、計り知れない努力があるんですね。

6月7日(月) 川俣高等学校長