令和4年度

校長より

スギてはいませんか?

人は多くの人との関係により生活をしています。だからどうしても、人に気を使いすぎたり、人に合わせすぎたり、または、人の評価を気にしすぎたりするなど、多くの「スギ」を抱え込むこととなります。そして、その「スギ」は大抵、息苦しさを招きます。スギだらけの心に必要とされるもの、それは、車のハンドルがそうであるように「あそび」の感覚です。「スギ」ではなく、敢えて心に「スキ」を作るのです。「スキ」のある状態は、人の心を穏やかにし、創造性豊かな発想を可能とします。そして、その「スキ」からある対象を好きになることで、興味や関心の領域を広げたり、その深化を図ったりすることができます。

8月17日(水) 川俣高等学校長

整 頓

この投稿でも何度か整理整頓について話をしました。正確には、整理とは、いらないものを処分することを言い、整頓とは、すぐに取り出せる状態にすることを指します。重要性は整頓にあります。でも、生徒の皆さんは、学習活動の際に、何かを探すことに多くの時間を費やしてはいませんか。アメリカのビジネスマンに関する調査によれば、平均的なビジネスマンは、年間の総労働時間の約30日分にあたる時間を何かを探すことに費やしている、というデータがあり、今もその意識改革に取り組んでいます。仕事(学習)効率を上げる最善の策こそ、整頓です。生徒の皆さんも、ものを探すことは学習活動の一環である、という意識の変革を図ってみませんか。

さて、本投稿はしばらくの間お休みをし、再開は8月17日(水)を予定しております。その際には、またよろしくお願いいたします。

8月2日(火) 川俣高等学校長

詩人である坂村真民氏の詩に、「光る、光る、すべては光る。光らぬものはひとつとしてない。みずから光らないものは、他から光を受けて光る。」というものがあります。一部のもののみが光るのではなく、すべての存在が光り輝くことができる、と訴えています。そういえば、美術家の清川泰次氏も、「どんな人でも、他の人にはない良さを持って生まれてくる。自分の中の宝石は自分でしか磨けないが、それを磨くことが生き甲斐というものである。たとえそのとき、自分の中に宝石が見つからず石であったとしても、その石を、どこにもない美しい石に磨き上げることだ。磨かぬダイヤモンドよりも、どれほど美しいことか。」と話されていました。私たちは、あるときは、自ら光を放つことで周囲を明るくし、一方で、あるときには、周囲の人の放つ光によって助けられたりしているのかもしれませんね。

8月1日(月) 川俣高等学校長

予 防

ものづくりに必要な機械、この故障は、企業にとって大きな損失となります。故障の未然防止には、劣化を防ぐ日常点検や劣化測定のための定期点検、劣化を早期に回復するための予防修理などの観点が必要とされます。人に例えてみれば、日頃から食事に気を配り、健康診断を受け、早期発見や早期治療に努める、といったことになるのでしょうか。機械が壊れるという場合、前述したことを考慮すると、人が機械を壊している一面もあるのかもしれません。機械の修理以上に故障の未然防止に努めるのは、人に関する予防医学にも通じる考えです。

7月29日(金) 川俣高等学校長

夢の実現

夢を持つから人は成長する、と言われます。その実現に向けて努力し、試行錯誤を繰り返すからこそ達成感を感じることができ、また、その達成感から、次の夢の実現に向けた大きなエネルギーを得ることができます。大切なのは、夢は必ず実現する、と、迷うことなく信じることにあります。例えは少し異なりますが、羽が小さなクマバチは、航空力学上は飛べないはず、とされています。でも実際には、クマバチは立派に飛んでいます。「理論上、君は飛べないんだよ。」と語りかけたら、クマバチに迷いが生じ、そして、それ以降は飛べなくなるかもしれませんね。生徒の皆さんには、自分の持つ夢を真正面から見据え、その実現を信じ抜く信念の下、学習活動に取り組んでほしいと思っています。

7月28日(木) 川俣高等学校長