令和4年度

2021年6月の記事一覧

インターハイ県大会を終えて

 本校生出場に係るインターハイ県大会が終了しました。全力で試合に臨んだ全選手に対して、敬意を表します。その中で、本大会で、選手全員の全国大会出場を決めたフェンシング部の皆さん、おめでとう。なお、8月10日までは、まだまだ十分すぎるくらいの時間があります。現在の競技レベルを自己最高のものと考えるには早すぎます。取り組む姿勢により、今の数段階のレベルアップを図ることは可能です。自らの課題を明確にして練習に励んでください。

 また、各種競技において、次の大会も間近に迫っています。一つの大会の終了は、次の大会への準備期間の始まりです。備えを十分に、そして、競技をできる喜びを胸に、また、同じ競技に関わる他校仲間への尊敬の念も忘れることなく、試合に臨んでください。

6月9日(水) 川俣高等学校長

世界海洋デー

海は、私たちの生活にとって、身近で欠かすことのできない存在です。平成4年に開催された地球サミットにおいて、カナダから提案されたことをきっかけとして、6月8日は世界海洋デーとされました。海の恵みに感謝するとともに、自然保護の観点からも、再度、海を意識する日としたいものです。加えて、世界は海でつながっています。世界規模の協力の在り方についても問われる日だと思います。

6月8日(火) 川俣高等学校長

アイデアが降りる瞬間

企業は新商品の開発を目指して、日々新しいアイデアを考案し、実現に向けた検討をしています。私たちが目にするものは、その数千分の一、数万分の一程度であり、せっかく出されたアイデアのほとんどは、日の目を見ることなく消えていきます。でも、思い付きではなく、毎日、本気で考えている人からのみ、ヒット商品は生まれます。USJ元CMOの森岡毅さんもその一人です。パークの新企画が浮かばずにいた森岡さんは、かなり追い込まれた状態を過ごします。でも、森岡さんによると、追い詰められて重圧がかかり続けると、自分でも意識していない遺伝子が覚醒するのだそうです。ある夜の夢で、ジェットコースターが逆再生されている映像を見た森岡さんが、それをヒントに開発したのが、「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド~バックドロップ~」です(1日1話。読めば心が熱くなる365人の教科書 致知出版社より。一部抜粋一部訂正)。アイデアが降りるのは一瞬でも、そこに至るまでには、計り知れない努力があるんですね。

6月7日(月) 川俣高等学校長

ニーチェの言葉

哲学者ニーチェの言葉を、教育学者の斎藤孝先生が、「君は君の道をゆけ(ワニブックス)」の中で次のように紹介されています。

ニーチェ

人生の坂道を辛苦してのぼってゆく間は、めったに脚を折ることはない。しかし、甘く見て、安易な道を選び始めるときがいちばん危ない。

齋藤孝先生

人というものは、「ラクな道だな」「下り坂だから余裕」と思ったときこそ転ぶもの。坂道のスロープを上りながら転ぶ人はほとんどいません。要するに、「ラクだなあ」と思ったときこそが危険なのです。

齋藤孝先生は、本の中でこのようにまとめられるとともに、徒然草の「高名の木登り」にも通じることと指摘されています。

6月4日(金) 川俣高等学校長

人との関係性

生徒の皆さんは、人との関係性が大切であることは認識していることと思います。これまでは、生徒諸君と保護者の方との、いわば「タテの関係」、生徒諸君同士の「ヨコの関係」に目が向けられていましたが、これからは、生徒諸君と地域の方々、または生徒諸君と祖父母の方などとの関係、いわば「ナナメの関係」が重視されようとしています。これは、本校が今年より取り組んでいる、コミュニティ・スクール制度の趣旨とも一致するものです。豊かな経験を持つ様々な方々からのアドバイスを受けて、何かを考える際のチャンネルが増えるなど、生徒諸君にとって、今後の人生において宝物となれば幸いです。

6月3日(木) 川俣高等学校長