校長より
目 標
ずっと先のことを見据えて目標を設定することは大切です。
ただし、遠すぎるために、その目標がかすんでしまうような場合もあります。
そうしたときには、あえて近い将来に目標を定めるのも意外に効果的です。これを、心理学では、スモールステップの原理といいます。
遠くを見ながら歩みを進めれば、道に迷うこともなく目的地にたどり着くことができる一方で、
近くを見ながら歩けば、いろいろなことがよく見え、多くの未知なることを発見できます。
たとえば、来週提出の課題を完璧なまでに完成させるとか、次の授業の予習を丁寧に行うなど、近い将来の目標設定も試みてください。
4月23日(金) 川俣高等学校長
10・10・10の法則(出典 1日1話、読めば熱くなる 365人の仕事の教科書 致知出版社 一部改訂)
帝国ホテルのサービスには、「100-1=0」の精神があるのだそうです。
素晴らしいサービスを展開したとしても、たった1つのミスが生じれば台無し、つまり0になってしまう、ということです。
仕事の厳しさを感じます。
また、「10・10・10の法則」もあります。
信用を築くには10年かかる一方で、その信用を失うのはたった10秒、そして、信用を再構築するのにまた10年かかる、というものです。
物事は人の想定通りにはいかず、よってミスも生じます。その際には、「お詫びとお礼は1秒でも早く」をモットーにしているのだそうです。
私たちの生活にも活かすことのできる考えだと思います。
4月22日(木) 川俣高等学校長.
基礎・基本
生徒の皆さんは、基礎・基本を軽視してはいませんか。
写真家の土門拳さんは、写真を撮るときに大切なこととして、まずはレンズのキャップを取ること、と話しています。キャップを取らなければ写真撮影の作業は始まらない、という基本中の基本、当たり前のことではあるけれど、
一方で、私たちは日常において、基礎・基本を無視して、キャップを取ることなくシャッターを押すようなことを
やってはいないでしょうか。
そういえば、千利休もまた、同様に弟子に対して、「稽古とは、一から始めて十を知り、十から返る、もとのその一」
と話しています。
4月21日(水) 川俣高等学校長
夢を磨く、笑顔を作る
今から随分と昔の話です。
経営の神様と呼ばれた、松下グループ創業者の松下幸之助さんが、工場でつまらなそうな顔をして電球を磨いている従業員に、
「あんた、いい仕事をしているよ。」と声をかけたそうです。
「毎日、同じように電球を磨くだけの退屈な仕事ですよ。」と答える従業員に、彼はこう言います。
「本を読んで勉強している子どもたちがいる。でも、夜になると、字が読めなくなってしまう。そこで、あんたの磨いた電球をつけるんや。子どもたちは、夜でも読みたい本を読めるようになる。あんたの磨いているのは電球じゃない。子どもたちの夢を磨いているんや。怖くて通れなかった暗い夜道に、あんたの磨いた電球がついたら、人は安心して、笑顔で通れるようになる。もの作りは、ものを作ったらあかん。その先にある笑顔を作るんや。」
まさに、夢と笑顔に満ちた話です。
4月20日(火) 川俣高等学校長
今を大切に考える
生徒の皆さんの中には、すぐにでも取り組まなければならないことを目の前にして、どうしても気乗りがしない、と感じた経験があるかもしれません。これは、心ここに在らず、の状態に陥っているわけです。
心をここに置く、言い換えれば、今を大切に考えることは、学習にも、また、人生においても必要なことです。
孔子は、「心ここに在らざれば、視えども見えず、聴けども聞こえず、食えどもその味を知らず」と話しています。
今を大切に考える姿勢こそ、人生を豊かにしてくれる秘訣の一つです。
4月19日(月) 川俣高等学校長