令和4年度

2024年2月の記事一覧

由 来

タイの首都はご存じの通りバンコクです。でも、バンコクの正式名称は、クルンテープで始まる、とてもとても長い名前です。現地の人でも覚え切れずに、そのほとんどを省略してクルンテープと呼んでいたくらいです。では、バンコクという名前はどこからきたのでしょうか。水路沿いに作られた村(バーン)にオリーブ樹の一種(コーク)が多くあったことから、もともとはバーンコークとされており、それが縮まってバンコクと呼ばれるようになった、との説もあります。そのバンコクを流れるのがメナム川です。でもメナムは、現地で川を指す言葉なので、メナム川という名称は、川川と言っていることになります。また、メナム川を別名チャオプラヤ川ともいいますが、このチャオプラヤという言葉もまた、川を意味する言葉として使われていますから、またまた川川となり、話はかなりややこしくなります。

2月21日(水) 川俣高等学校長

人との関係性

3年生の皆さんは卒業が近づいてきました。これまでの、主に同級生を対象とした人間関係から、社会において幅広い方々との関係性を築くことになり、これまで以上に、友と呼べる存在が大切になります。一方で、人の持つ側面を正確に把握する力も求められることになります。中には、言葉や態度を器用に使い分ける型の人もいます。皆さんにとっての真の友の在り方について、深く考えてみてください。

2月20日(火) 川俣高等学校長

化粧箱

中に商品が収められた化粧箱をいただくことがあると思います。贈られた側が一つや二つの上箱を開けるのであれば楽しみしか感じませんが、限りなく多くの化粧箱の上箱を取って商品を詰める工程を必要とする会社側にしてみれば、上箱を取る作業の短縮化を図りたいと考えるのは当然です。上箱と下箱の隙間に爪のようなものを入れ、上箱のみ引き上げる機械を開発した会社がありました。でも、爪が箱の側面を傷つけたり箱自体を圧迫することもあり、うまくいきません。ある担当者が、引く(引き上げる)のがダメであれば押し(押し込む)てみよう、と発想の180度転換を図ります。試行錯誤の結果、下箱の隙間から秒速300メートル程度のスピードで空気を押し込むと、全く傷を付けることなく上箱が開くことがわかりました。人の手では毎分20箱のところ、この機械により毎分200個の処理が可能となったといいますから驚きです。大きな効果は柔軟な発想からもたらされることが多くあります。

2月19日(月) 川俣高等学校長

ヒント

ふと手にしたお土産の雷おこし、その凹凸のある表面を見て、河川の堤防を固めるコンクリートを緑で覆われた景観に変えることはできないか、と考えた方がいます。石とセメントを混ぜて凸凹した透水性のブロックを作り、石と石の隙間には、人工土とともにカスミソウやハーブなどの種を入れてみます。人工土には、栄養剤に加えて、地中の水分を吸い上げることができるよう充填剤を含ませるなど工夫をしました。こうしたブロックを地面に置いてみると、充填剤は充分に水を吸い、根はしっかりと地中に張ったそうです。程なく緑のスペースができあがりました。展示会に出品してみると、コンクリートの上にただ植物を置いているだけではないか、と疑った人が、植物を引き抜いてしまう事案が多く発生するほど反響があったそうです。私たちの周囲には、生活空間をより良く変えるヒントが多く存在しています。ちょっと手を加えることで、私たちの生活は一層彩り豊かなものとなります。

2月16日(金) 川俣高等学校長

会議時間

生徒の皆さんが入社した後に、会議に出る機会も増えることと思います。自分の手がけた仕事をよく知ってもらうために力が入り過ぎ、つい資料が多くなることもあります。でも、資料を整える時間、及び会議に係る時間が膨大になるのは考えものです。大企業ではこうした会議時間の短縮化を図るために、様々な取組を行います。かつては、座ることなく立ったままで会議をした会社もあったと聞きます。また、産業革命にかけて三行革命を打ち出した会社もありました。会議に提出する資料は、問題点とその解決策、成果予測の三行のみ書き込む決まりにしたようです。多く書くことができないため、表記する内容を熟考する必要が生じることにより、業務に対して真剣に向き合う効果を生み出しました。

2月15日(木) 川俣高等学校長