令和4年度

2023年2月の記事一覧

一生学び

世に様々な歌を出された小椋佳氏をご存じでしょうか。彼は東京大学卒業とともに銀行に入行し、その業務に携わりながら音楽活動にも取り組みます。定年を待つことなく退職すると、子どもを対象とした音楽劇作りにも着手するなど活動の幅を広げながら、その一方で、猛勉強の末に、東京大学法学部に学士入学を果たします。さらに、法学部修了後には、再度の学習を経て、東京大学文学部の学生になります。そのとき、彼は52歳です。月曜日から金曜日まで毎日、朝8時30分から夕方6時30分までの講義を受ける日々を送るとともに、土曜日や日曜日にはコンサートや講演活動をするため、出てくる言葉は、「時間が欲しい。」であったと聞いています。彼が学びに対して心に秘めていたこと、それは、「好きなことがないと嘆くことなく、好きになろうとしてみよう。」、そして、「答えのない問題を解きほぐす孤独な挑みを一生継続していこう。」だそうです。小椋佳氏のすべてを真似ることは難しいとしても、学びに向かう姿勢など、生徒の皆さんに少しでも参考となることがあれば幸いです。

2月1日(水) 川俣高等学校長