令和4年度

2022年5月の記事一覧

心配り

イギリスで、多くの国賓の方々をもてなす晩餐会が開かれたときの話です。手を洗うために出された水を、ある国賓の方が思わず飲んでしまったそうです。政府要人の方々から失笑がもれたそのとき、その方が間違って水を飲まれたことに気づいたエリザベス女王は、ごく自然に自分の前に置かれていた水をお飲みになったそうです。相手の立場を思う振舞いや心配りは、日頃の意識から生じます。私たちも見習うべきことが多くありそうです。

5月9日(月) 川俣高等学校長

「今やらねばいつできる。わしがやらねば誰がやる」を合言葉として、かつて仕事に取り組んだ区役所がありました。私たちは、刻一刻と過ぎ去る時間を無駄にしてしまうことがよくあります。松下幸之助氏は、「自分に20歳の若さを与えてくれる人がいたら、自分の財産と取り替えてもいい。」と話されたことがあるそうです。古代ローマの思想家セネカは、「人生は短いのではない。我々がそれを短くしているのだ。」と語りました。一日24時間は皆平等に与えられます。何もせずに日々過ぎてしまうと悔やむ前に、充実した生活を送るためにも、人生の先達の言葉を噛みしめ味わうべきなのかもしれません。

5月6日(金) 川俣高等学校長