令和4年度

2022年2月の記事一覧

失敗後の対処

茶人である千利休のところに豊臣秀吉が訪ねてくるため、総出で準備をし、すべてが整ったそのときに、小坊主が花を生ける器の花生(はないけ)を落としてしまい、その口のあたりにひびが入ってしまったそうです。別の花生を用意する時間もなく、思案した千利休が取った行動、それが、花生のふちを縁側の端に叩きつけ、さらに大きく斜めにひびを入れ、その裂け目に花を生ける、といったものでした。その風情は、また違った新鮮な美しさを醸し出し、豊臣秀吉を大いに喜ばせたそうです。失敗を積み重ねてこそ人は大きくなれる、といいます。加えて、大切なのは、失敗の後の対処の仕方です。冷静な判断の下、これまでの経験を結集した対応ができれば、想像もしなかった良い結果をもたらすことにもなります。

2月1日(火) 川俣高等学校長