令和4年度

校長より

国語力の向上

国語力の向上、これはコミュニケーション能力の向上にも結び付く大切な要素です。しかし、どうやってその向上を図るのかは難しく、一朝一夕ではいきません。それでも、ちょっとだけ意識を持てば、改善する余地はあります。たとえば、小学生の書く作文には、「今日は遠足に行きました。お花がきれいでした。楽しかったです。」といった風の文章をよく目にします。一見すると何の問題もなさそうにも思えるこの文章ですが、どこに手を入れるとよいのか。「今日はいつ?どこに遠足に行ったのか?どんな花が咲いていたのか?なぜ花をきれいと感じたのか?以前に見た何の花と比較してきれいなのか?どう楽しかったのか?」こうした要素を文中に入れ込むだけでも、遠足に参加していない人に伝わる情報は格段に増します。私たちは話す際にも、そして書く際にも、漠然とした印象を優先してしまうことが多くあります。正確な事実の伝達を心がけ、論理を組み立てながら話したり書いたりすることをとおして、日々国語力の向上を目指しませんか。

8月30日(月) 川俣高等学校長