令和4年度
校長より
健康維持
健康を維持するためにマラソンを取り入れている方が多くいます。そもそも、人はなぜ走るのでしょうか。太古の時代まで遡れば、敵から逃れるために人が走ることは必要であったとも思います。でも現代では、敢えて自らの身体を動かさずとも移動することは可能です。研究者の中には、走る能力があるということを繰り返し確認するために人は走る、としている方がいます。馬は時速70キロ、チータは時速110キロで走ると言われています。人は速くても時速40キロ程度ですので、単純比較すると誇れる値ではありません。でも、人以外は長い距離を走ることはできないのです。ちなみに、チータが最速で走るのはほんの数秒間と言われています。しかも、チータには速く走る目的があります。そう考えると、多くの人がマラソンに関わるのには、自分の持つ、走れるという優れた能力に気づいた喜びから走るのだ、とも言えます。本能で走る他の動物に対して、人は考えて走る唯一の動物なのかもしれません。
3月29日(金) 川俣高等学校長