令和4年度

2022年9月の記事一覧

シャウティング

陸上のハンマー投げの選手がハンマーを投げる瞬間に、大きな声を出す場面を目にしたことがあると思います。また、多くの種目で、試合が始まる直前に選手が輪を作り、かけ声を掛け合うシーンもよく見られます。これは、単に気合を入れるためのものではなく、大きな声を出して叫ぶことで脳に刺激を与え、アドレナリンを分泌させるための行為であり、シャウティングと呼ばれています。これにより、身体機能や筋力、集中力や判断力を高めることが確認されています。野球選手が「ボールが止まって見えた。」と話すのも、この表れとされています。ただし、このシャウティング効果は長くは続かず、最大でも30分程度と言われています。競技によっては、最初から最後までその効果を期待できないため、ピンチになったときなど、ピンポイントで使用されているようです。場面にもよりますが、平時を超えた身体機能や集中力を要するとき、生徒の皆さんも使ってみる価値はあります。

9月30日(金) 川俣高等学校長