令和4年度

煩 悩

除夜の鐘が心に響く時期となりました。そいういえば、お寺には山門がありますが、本来は、三解脱門(さんげだつもん)を略して三門と表記し、悟りの境地を表しているのだそうです。人の持つ煩悩のうち、特に3つの改善を図ることで、人としてのあるべき姿を目指している、とされています。第一に貧(とん)です。何事に対してもむさぼる心のことをいいます。第二に瞋(じん)です。自己中心に考え、感情的になることをいいます。第三に愚かな心の癡(ち)です。物事の善悪の判断がつかず、正しいことができない状態をいいます。貧や瞋は自分の周囲に、癡は自分の将来に大きな影響を与えることがあります。三門(山門)をくぐるときだけではなく、常日頃から意識をして、その解脱を図るよう心がけることも大切です。人は、3か月継続することで変化の兆候が表れ、3年で完全に変わることができる、とされています。

12月28日(水) 川俣高等学校長