令和4年度

真 情

人は人との繋がりにより存在しているので、孤独を嫌う傾向にあります。でも、自分自身と向き合う瞬間は、誰でも孤独です。では、孤独の状態の中、できることは何なのでしょうか。自分のあるがままの思いを、自分自身に率直に伝えることができます。そして、そうする勇気を培うことができます。世にある尺度によりランク付けにこだわる以上に、自分の真情に忠実で、それを信じようとする姿勢は貴重です。その真情こそ、いざというときに自分を守ってくれもします。ドイツの作家ノサックは、「いかに悲観論が強くても、私はやはり、誰かが自分に真情を吐露してくれる人を待っている人間、そして、真情を吐露するのを容易にしてくれる人を待っている人間が、現在も将来も必ずいる、という信念を捨てきれない。」と書いています。

5月23日(火) 川俣高等学校長