令和4年度

読書の楽しみ

作家の富岡多恵子さんは読書について、「読書には幾通りもの楽しみがあります。知ることを知る。興味あることをさらに深く知るという未知なるものへの期待があります。自己の経験を他者の経験で確認し、分析し、客観化し、納得する面白さもあります。他者の論理の助けで、自分の中に新たな発見もできます。物語で、現実を横すべりするスリルもあります。疲れて萎えた気持ちを鼓舞される快感もあります。さらにもっと、人によって様々な楽しみがあることと思います。本は読まれることを目的として作られているので、手を差し出し、手に取ってみなければ、その楽しみは得られないでしょう。」と、新聞に書かれていました。そういえば、作家の井上ひさしさんがご自身のお子さんに言い続けていたこと、それは、騙されたと思って本を読みなさい、という言葉であったそうです。

2月6日(月) 川俣高等学校長