令和4年度

司馬遼太郎氏の作品「坂の上の雲」には、「坂の上の青い天にかがやく一朶(いちだ)の白い雲」を追い求めていた明治時代の日本人が描かれています。先人の教えを知り、その域に達することが学びの原点であることは、明治時代も今も変わりはありませんが、一方で、変化の激しい現在においては、新たな雲を探し求める重要性もまた増しています。これから歩む道筋を、自分の手によって描くのです。その対応の一つに、志を持つことがあげられます。志を持つことにより、人は、その実現に向けた努力の過程において、感動的な体験場面を何度も目の当たりにできます。また、そのときに、大きな生き甲斐も感じることができます。志を持つことは、まさに、生きる上で不可欠とされる貴重なエネルギーを私たちに与えてくれます。

1月27日(金) 川俣高等学校長