令和4年度

人間関係

よく、他人と過去は変えることができない、という表現を耳にします。アメリカの心理学者エリック・バーンの言葉です。一方で、人間そのものを変えることはできませんが、人間関係は変えることができる、とも言われます。10人の人が周囲にいるとすれば、すべての人と最初から良き関係を築ければよいのですが、10人それぞれが、それぞれの人生を歩んで来ているわけなので、習慣も考え方も異なるのが普通です。だから、全ての人に好まれようとする心配りにより、心理的に疲弊してしまうことがよくあります。こうした際に必要とされること、それは、人間関係を築くときの考え方とされており、以下のような取組を推奨する心理学者の方もいます。10人のうち、まずは3人を自分にとっての重要な人物と位置付け、交流をする時間とエネルギーの7割、つまり、一人に対して約23%を注ぐようにします。残りの7人には、3割の時間とエネルギーを充てるわけですが、仮にやや苦手とする人が1人いたとしても、自分の約4%の時間とエネルギーを充てるだけと自分に思い込ませることで、心理的負担も少し軽くなり、結果として、こうした考え方をとおして、すべての人との良好な人間関係を築くことにも繋がるという理論です。あくまでも一つの例ですが、参考にはなりそうです。

5月17日(水) 川俣高等学校長