令和4年度

色合い

極に近い地域では太陽光が斜めに入り、空気層を通過する距離が長くなるため、粒子やチリにぶつかることで短波長の青色が散乱するのだそうです。一方で、赤道に近い地域では太陽光が直角に入るため、短波長が散乱しないために赤みを帯びた太陽光になるのだそうです。日本で比較すると、北海道では青く見える光が、沖縄や鹿児島では赤く見えることになります。北海道で朱赤色のロウソクの炎に太陽光が当たると、青が混じって紫にも見えることもあり、なかなか幻想的です。広島東洋カープは赤ヘルが特徴的ですね。でも、東日本にあっても、読売巨人軍はオレンジを基調としたユニフォームなので、全てが当てはまるわけではなさそうです。そういえば、色彩心理学という研究分野を研究する方によれば、色に応じた地域の特性があり、人は、18歳頃までに生活していた地域で綺麗に見える色を好む傾向にある、とのデータを示す方もいます。色に包まれた生活をしている私たちにとって、もう少しその存在に注目してもいいのかもしれません。

1月9日(火)川俣高等学校長