令和4年度

日本と雪の関係は深く、そのことは、雪に関する言葉の多さからもうかがえます。綿をちぎったようなふんわりとした綿雪(わたゆき)、牡丹の花に似た牡丹雪(ぼたんゆき)、細雪(ささめゆき)は、雪が細かく降る様子を言います。斑雪(はだれ)は、春先に降った雪が地肌にまだらになっている状態を指し、また、きめ細かく降り積もり、しまった感じのしまり雪、木の枝などに、まるで紐のように垂れ下がった雪紐(ゆきひも)、電線に積もった雪が凍り付いて、電線を包む筒状になった筒雪(つつゆき)という言葉もあります。門柱などに積もり帽子を被ったように見えるのは冠雪(かんむりゆき)と表現します。降り過ぎる雪には大変なことも多く生じますが、雪には、日本の情緒を感じる側面もあります。

3月2日(水) 川俣高等学校長