令和4年度

白 砂

かつて、バンカーの砂を白くしてゴルフのテレビ中継の際に映えるようにしようとしたゴルフ場があったそうです。そのときに使用したのが、オーストラリアから取り寄せた珪砂です。元々はガラス製品の原料にするために輸入していた珪砂は、花岡岩が風化してできたものなので、白く細かい形状をして、太陽に当たるほどその白さが増すそうです。狙い通りテレビ映えはしたものの、プロからは不評でした。砂の大きさが揃い過ぎているため抵抗感がなく、打ちづらいことがその理由です。また、あまりにも白く輝いて見えるため、目線がどうしてもバンカーにいってしまうとの意見もありました。新しいことを取り入れると、これまでにはなかった課題が生じることはよくあります。ちなみに、その後、白さを失わない程度に日本の細かい砂を混ぜるなど工夫して、珪砂の良さを引き出すことに成功したそうです。

9月14日(木) 川俣高等学校長