令和4年度

峠を登る

詩人である真壁仁氏の「峠」の一節には、「峠に立つとき、過ぎ来し道は懐しく、開け来る道は楽しい。人はそこで、一つの世界に別れねばならぬ。」とあります。生徒の皆さんが進級をするとき、あるいは卒業をするときの心境に似ているでしょうか。峠に立ち眺める光景は、きっと皆さんを爽快な気分にしてくれるし、顔にあたる風は心地よいものであると思います。峠を登ることは苦しみを伴いますが、それを乗り越えたときに、自らの成長を実感できるのだ、とも思います。一つの峠(目標)を越えれば、また新たな峠越え(目標達成)が待っています。生徒の皆さんは今、どんな峠を登っていますか。峠を登る自分の姿は見えていますか。そしてこれまでに、いくつの峠を越えてきましたか。これから、いくつの峠を越えるのでしょうか。

3月25日(金) 川俣高等学校長