令和4年度

尺 度

私たちが生きる今の時代は、科学技術の恩恵を受けることにより豊かな生活を送ることができています。多くの知識も得ることができます。一方で、過去と比較して、人の生活はバランスの欠けたものになっているとの指摘も耳にします。人が本来持つ尺度をはるかに超えた時空間で、私たちが生活していることから生じる現象によるもの、との指摘です。人間は万物の尺度である、と話したのは、古代ギリシアの哲人プロタゴラスです。人の素晴らしさを表す一方で、人はあくまでも人を基準としてしか物事を捉えない、との厳しい解釈もされているようです。人のあるべき姿を尺度とするならば、私たちは自分たち自身について、時には見直す機会を持つ必要があるのかもしれません。

3月28日(火) 川俣高等学校長