令和4年度

小さな喜び

自然の中に喜びを見い出す瞬間があります。正岡子規は病に伏せながらも、『杖にすがりて手のひら程の小庭を徘徊す。日うららかに照して鳥空を飛ぶ。心よきこといはん方なし。秋草はわづかに芽を出して、いまだ萩とも桔梗とも知らぬに、一もとの紫羅傘は巳に一輪の白花を開く。雨後土未だ乾かぬ処にささやかなる虫のうごめくは、これも命あればなるべし。』と表現します。モノに溢れる時代であるからこそ、人の在り方を考える必要は高まります。人として生きていることを実感できたとき、 人は心の底から感動を覚えます。

1月24日(水) 川俣高等学校長