令和4年度

視点の変化

カップ麺が世に出てかなりの月日が流れます。販売当初に伸ばした売れ行きは、数年経つと一定の頭打ち状態に陥ったため、各社では、麺、スープ、味など様々な観点から改良を加えます。そうした中、カップ麺の消費者層に注目した会社がありました。当時、その会社の商品の約70%が、中学から大学までの男子が食しているとのデータの下、開発グループはカップ麺の増量を試みる提案を行います。確たる理由もなくカップ麺はこの量、とされてきたことへの視点の変化です。1.5倍程度の増量カップ麺は評判を呼びます。同開発グループは、増量を好む人がいるのであれば、減量を好む人もいるはず、との思いから、0.5倍の商品開発も手掛けます。目の前の常識は将来の非常識、という認識を持つことから柔軟な発想は生まれます。生徒の皆さんが感じている以上に、世界は瞬時に大きく変化します。

6月20日(火) 川俣高等学校長