令和4年度

エピソード記憶

人の持つ記憶には、長期記憶と短期記憶があります。自分で疑似体験するようなイメージについては、長期記憶の中でも、特にエピソード記憶と呼ばれています。教科書の内容は忘れがちでも、自分に起きた出来事はめったに忘れることはありません。まさにこれこそ、エピソード記憶の強みです。ということは、例えば教科書を読む際にも、そこに書かれている人の気持ちになって、その世界に入り込みながら読むことで、記憶の度合いは一層増します。これは、学習以外にも応用できます。仕事でプレゼンテーションや会議がある場合には、参加する方々と自分が話している想像の世界に入り込み、「相手はどんな反応を示すだろうか。」など、想定できるシーンを前もって数多くイメージすることで、当日のコミュニケーションは良質になることが証明されています。意外に難しいことではないので、是非、生徒の皆さんも試してみてください。

8月19日(金) 川俣高等学校長