令和4年度

価値の創造

生徒の皆さんが企業に就職し、商品開発のプロジェクトチームに配属になったとします。そこでは、上司に言われた通りにやること、また、過去や他社の傾向ばかり気にすることは求められていません。改良はできても、新たな創造ができないからです。自分を囲い込んでいる枠の中から、自らが一歩踏み出すことが求められます。そのためには、自らの感動体験が大切とされます。自分がこんなに素晴らしいものを作った、皆にこんなに喜ばれることをした、といった感動体験をとおして、お客様にも同じ感動を感じてもらいたいと、心から思うようになるのだそうです。そして、ノルマとして仕事に取り組んでいた姿勢にも、大きな変容が表れます。ものづくりに関わる方には、自分たちはものを作っているのではなく、お客様の感動を作っている、と公言する人が多くいらっしゃいます。加えて、時代に左右されることのない価値も創造したいと思うようになるのだそうです。ものづくりの世界は、実に楽しそうです。

12月8日(木) 川俣高等学校長