令和4年度

言葉以外で伝える

相手に情報を伝えるために、人は言葉を用いますが、実際には難しいと感じる時も多くあります。言語使用は左脳に依存しているため、いわゆる話し上手と言われる人は左脳が発達しているとされています。でも、相手に伝える情報ツールは言語に限られるものではありません。うまく相手に情報を伝えることができるよう、新たな創作料理作りを勧める方もいます。初めての料理は出来上がりを想像しにくいものですが、失敗した料理を出さないためにも、どう調理すれば美味しくなるか、相手はどういった味付けを好むか、盛り付けをこうすれば相手は喜ぶのではないか、など様々考えながら調理に取り組むため、相手への配慮を念頭に置くことが調理の前提となります。そして、その料理が好評となれば、相手との結びつきも一層強いものとなります。つまり、話すことなく、自分の思いを伝えることができるのです。問題解決の手順を筋道立てて考えることは、伝えるための言語使用以上の効果をもたらすこともあります。また、創作料理以外にも、自分の思いを相手に伝える方法は数多くありそうです。

4月3日(月) 川俣高等学校長