令和4年度

遊び心

随分と以前の話です。工事現場にあるクレーンの支柱の中ほどに、プレートが取り付けられているのを目にしました。よく見てみると、それぞれに、ひばりやつばめ、かもめなどと書いてあります。何号クレーンと呼ぶよりも、ひばりで材料を上げてくれ、と言ったほうが心が和むからそうしている、とのことでした。そういえば、現場を囲う塀には、中の様子が見えるよう、のぞき窓のようなものも付けられており、ずっと下の方の足元あたりにも、やや小さめののぞき窓がありました。その脇には、犬用、と書かれています。何とも長閑な時代でした。でも、ちょっとした遊び心は、人を楽しくしてくれます。今の時代だからこそ、心の中でふっと笑えるようなゆとりは失いたくはない、とも思います。

1月16日(月) 川俣高等学校長