令和4年度

復 習

心理学者エビングハウスによれば、人の脳は記憶したことのうち、20分後には42%、1時間後には54%、1日後には74%を忘れるのだそうです。忘却機能は、人の脳の容量を守る意味において重要なものですが、こと学習をする際には、あまり好ましいことではありませんね。そこで先生方は、復習、言い換えれば、繰り返すことの重要性について生徒の皆さんに話をするはずです。記憶には短期記憶と長期記憶があり、その判断は海馬と呼ばれる器官で行われます。海馬で重要な情報と判断されれば、長期記憶として扱われ、逆の場合には、忘れてもいい短期記憶とされます。そして、その判断の決め手となるのは、当該情報が何回も流れてくるのか、それとも単発なのか、ということによります。復習とはまさに、海馬に重要と判断させるための行為なんですね。

7月8日(木) 川俣高等学校長