令和4年度

社会的知覚

人の立場によって、描く硬貨の大きさに違いが生じるのだそうです。たとえば、学生の方に500円硬貨を描いてもらうと、その約70%が実物よりも小さく描くのだそうです。同じことを親の世代の方々に依頼すると、逆に70%の人が実物と比較して大きく描くというから興味深いものです。これは社会的知覚と呼ばれるもので、その対象に対する思いや関りの深さが反映するとも言われています。学生の方は一般に親からの仕送りを受け生活する一方で、親はお金の調整をやりくりするなど苦労がある、このことが背景にあるようです。生徒の皆さんが何かを描いてみると、それに対する自分の思いの深さを判断することができます。

10月12日(木) 川俣高等学校長