令和4年度

文明の大変革その1

中世の文明は、諸学の王と呼ばれたアリストテレスによる、学問体系の上に築かれていました。その物理学の分野が、ガリレオ・ガリレイの落体実験により否定され、天文学の分野がケプラーによりくつがえされ、アリストテレスの権威は大きくゆらいでいきます。そして、哲学の分野が、デカルトやフランシス・ベーコンにより凌駕されたとき、近世における知識体系の構築が始まるものの、その文明もまた、20世紀に入ると、再び大きくゆらぐこととなります。文明が、数十年、数百年規模で変革を迎え、それに伴い新たな文明が生じる構図は、これまでの歴史を紐解けば明らかです。そして、川高生の皆さんが生きる今もまた、その文明の大変革を迎える時代なのです。これを大変なことと感じてしまうのか、または、楽しそうだと考えるのかによって、大きな差が生じます。この続きは、また明日書きます。

7月6日(火) 川俣高等学校長