令和4年度

話す

話の中で、「ていうか」という表現をよく耳にします。「というよりはむしろ・・じゃないか」という本来の使われ方から離れて、今では一般的に、話題の転換を図る際に使われているようです。また、「でも」という言葉は、相手の話を一応は否定しながら、相反することを話す際に使われるはずですが、「でも」の後で、逆説ではない内容が展開されることも多くあります。加えて、「アイドルなら、私は〇〇が好きです。」に対して、「でも、アイドルと言えば▢▢じゃないですか。」と切り返されると、否定を受けたようにも感じられますね。この場合は、「でも」を使うことなく、「そうですね。私は▢▢も好きです。」と返せば、意図は十分に伝わります。日本語は意思表示を曖昧にしたまま、ニュアンスで伝えることのできる言語とも言われています。であるからこそ、その使い方については、もう一度気をつける必要もありそうです。

11月11日(金) 川俣高等学校長