令和4年度

生徒の皆さんも、相手に質問をする場面が多くあると思います。そして、たとえば、「いつまでに完成しますか。」と漠然と聞くよりはむしろ、「今週中までに完成しますか。それとも、月末まで、あるいは次の月までにはできますか。」と、具体的な期日や数字を挙げたほうが相手は答えやすいことは容易に想像がつきます。こうした際に、選択肢は2つよりは3つが好ましく、逆に4つ以上は迷いが生じることから不要、とする説があります。一方で、3つの選択肢を用意するには頭を使いますが、意思疎通を図る上では有効な手段とされています。生徒の皆さんが就職し、業務交渉の場に立ち会うときには、予め、「円滑に交渉が成立する。内容を一層詰める必要が生じる。いったん話を持ち帰る。」という3つの選択肢を念頭に臨むことを要します。また、あるプランを提示するなら、「相手にとって最も良い条件、相手が納得する現実的条件、相手が敬遠する可能性のある条件」という3つの条件を考えることで、相手の考えるパターンの先読みができます。3つの選択肢に係る意識は、仕事の上でも普段の生活をする上でも、会話の一層の促進を図ることができます。

4月18日(火) 川俣高等学校長