令和4年度

無茶な制約

車を生産するある会社の社長が、今の費用、そして生産に係る時間の2分の1程度で行うよう指示を出したそうです。何か月もの間、夢の中にも出てくるほど考えた末に、担当者は、他車と一部生産工程を同じにするなど、小さなものも含めて数百項目もの工夫を施し、一台の生産に係る費用と時間を大幅に短縮することに成功したそうです。潤沢な予算と時間があれば、人は何も変えようとはしません。予算と時間の極端な制約があれば、何とかしようとし、知恵を出します。時に生じる無茶な制約は、人に知恵を出すことの大切さを思い出させてくれます。そして、知恵を出すことは、人を大いに成長させてくれます。

9月2日(金) 川俣高等学校長