令和4年度

ものに宿る自らの存在

靴職人だった小説家水上勉さんのお父さんは、靴には人の癖や性格などがよく出る、と話されていたそうです。靴はその履き方により底の減り方などが変わるので、実際に、玄関に置かれた靴を目にしただけで、どういった性格の人が履いているのかがわかったそうです。これは靴に限ったことではありません。ものには使う人の魂が宿ります。ものをよく見ることで一層深く人を知ることもできるし、一方で、使っているものから、自らを顧みる機会を得ることもできます。

1月25日(火) 川俣高等学校長