令和4年度

庭 訓

孔子の子である伯魚が庭に佇む孔子の前を通ると、孔子は、「詩を学んだか。詩を学ばねば、人と立派に処することはできない。」と話しかけます。またあるとき、庭にいる孔子の前を通ると、孔子は伯魚に対して、「礼を学んだか。礼を学ばねば、立派に世に処することはできない。」と話されます。庭での教えから、庭訓(ていきん)という言葉が生まれました。「君子はその子を遠ざくる」とあるように、本来、君子は我が子を遠ざけるものですが、庭訓から、孔子の、父としての一端を垣間見ることができます。親であれば、我が子を思います。発する言葉が少なくても、その中には、深い思いが込められています。生徒の皆さんは、保護者の方の話に耳を傾けていますか。

6月1日(水) 川俣高等学校長