令和4年度

差し水

黒豆や大豆などを煮るときに、湯に冷水を加えることを差し水と言います。沸騰させておくと、表面の皮だけ煮え皺ができて内側に熱が入り込まないため、水を加えることで皺を取り、内部まで熱を通す効果があるとされています。沸騰する湯に合わせて動いていた黒豆などが、冷水を浴びせられてびっくりしたように静かになることから、別名びっくり水とも表現します。かつては,、湯の吹きこぼしを防ぐ目的もある、日本人の知恵から生まれたびっくり水ですが、家庭でも火力調節が簡単にできるようになった現代では、このびっくり水という表現自体、徐々に使われなくなっていくのかもしれません。  

1月31日(水) 川俣高等学校長