令和4年度

大切なもの

トンネル工事を行う際には、一般的に両側から同時に堀り始め、真ん中辺りで一致すると貫通となります。その最後に破られた岩石の破片のことを貫通石と呼びます。トンネルが貫通したときの感激は言葉で表すことのできないほど大きく、また、コンピュータ制御された掘削作業となった今であっても、その瞬間の感動が薄れることはないのだそうです。だから、貫通石は1つずつ丁寧に袋に入れられ、関係した方々に配られることもあります。複数年にわたり作業に従事した工事関係者の方々は、それを大切にポケットにしまい込み家族のもとに帰ります。ちなみに、これまでにかなり多くの貫通石が配られたのは青函トンネルが完成したとき、とも言われています。生徒の皆さんは、何か大切にしている思い出深いものはありますか。

9月22日(金) 川俣高等学校長