令和4年度

十人十色

人が10人集まれば、皆の個性が異なっていたり、別々の選択をしたりするのは当然で、まさに十人十色です。考え方には多様性があること、また、少なくとも10種類程度のモノが常に目の前にあるなど、十分なモノが揃っていることを前提とした良き時代の証でもあります。1960年代の高度成長期が始まった頃には、選択すべきモノに限りがあったことから、十人一色の時代であった、とも言えます。消費者のタイプに応じた商品開発が行われるなど、セグメント市場の時代背景がその要因ともされています。では、今はどうでしょうか。一人の人間の個性は一色ではなくなり、一人が多くの選択肢を持つことができるため、一人十色時代なのかもしれません。時代の捉え方を大きく変える時期は必ずやって来ます。その頻度も高まっています。時代に十分に対応するためにも、各自の力が問われる時なのかもしれません。

5月11日(木) 川俣高等学校長