今日の一言
生徒の皆さんは、自分の持つ個性に合った職種かどうかを念頭に置いて、就職先を絞り込んでいくことと思います。そして、実際に就職した後に、仕事が楽しいので、これこそ自分の天職だ、と思うかもしれません。でもそれは、もしかすると適職なのかもしれません。天職とは、その仕事をするために自分は生まれてきた、天から授かった、と思えるような職業を指します。そこには、楽しさに加えて、常にやりがいや満たされた感情が伴います。では、適職を天職にまで高めるにはどうすればよいのでしょうか。そのためには、ある程度の時間を要します。万が一、仕事でうまくいかない場面に遭遇したとしても、あきらめることなく継続して取り組み、経験を積む中で自己洞察が進み、自分の向き不向きなどについても明確化されていくと、いよいよ天職の領域に踏み込むことになります。天職とは、見つけるものでも与えられるものでもなく、適職を自分の力で徐々に変えていくこと、と言えるのかもしれません。適職に就ければ十分に幸せです。そして、もしも天職にも就ければ、人生が一層楽しくなると思います。 11月30日(水) 川俣高等学校長
生徒の皆さんは、自分の性格を変えたいと思ったことはありますか。精神医学的見地からすると、人の性格は3年程継続して取り組めば変えることは可能だそうです。でも、ある一つの性格を変えたとしても、自分の別の性格が気になり、結果として、性格を変え続ける無限連鎖に陥ってしまうこともあります。効果的な取組として、行動を変えることを推奨する心理学者もいます。自分のどういった性格をどのように変えたいのかを明確にして、そのために行う行動を3つ挙げます。例えば、内向的な性格を外向的に変えたいので、①笑顔で挨拶する ②意見を求められたら、最初に挙手して意見を述べる ③初対面の人には自分から話しかける、など、実現可能な3つの行動を意識して生活を送るのです。古代ギリシアの哲学者アリストテレスも、「その人の性格は、その人の行動の結果である。」と述べています。こうした皆さんの行動をとおして、自然に、周囲からの皆さんに対する見方が変わり、性格を変える以上の効果が表れます。 11月29日(火) 川俣高等学校長
コミュニケーション力の大切さについては多く語られており、具体的な向上策も多々挙げられていますが、次の3観点も注目すべきこととされています。第一に、自分に自信を持つことです。情報を発信するには自信を要します。自信は、勇気と置き換えることもできます。第二に、相手の話に耳を傾け、理解しようとする姿勢を持ち続けることです。傾聴という言葉もあります。自分の言葉を伝えることに集中するあまり、話が一方通行になり、コミュニケーションが成立しないケースを避ける意味でも重要です。第三に、困ったときには助けを求めることです。すべての人がすべての分野について深く知っているわけではありません。お互いに補完し合うことで、自分の力とともに組織力も高めることができます。 11月28日(月) 川俣高等学校長
友人間の信頼関係を表現するときに、「管鮑の交わり」という言葉が使われます。管仲と鮑叔は若い頃に友人となり、特に、鮑叔は管仲を優れた人物として尊敬します。後に斉の国政を担うまでになった管仲は、次のように話します。「かつて私は、鮑叔とともに商売をした。利益を分けるときに、私は自分の分け前を多く取ったのに、鮑叔は私を貪欲とは思わなかった。私が困窮していたのを知っていたからである。かつて私は、鮑叔のために事業を企て失敗したが、鮑叔は私を愚か者とは思わなかった。時に利・不利のあることを知っていたからである。かつて私は、三たび仕えて三たび君(主)から逐(お)われたが、鮑叔は私を無能とは思わなかった。私が時の利に合わなかったことを知っていたからである。かつて私は、三たび戦い三たび敗れて逃げ出したが、鮑叔は私を卑怯とは思わなかった。私に老母のあることを知っていたからである。私を生み育ててくれたのは父母だが、私を知ってくれているのは鮑叔である。」と。さて、生徒の皆さん、皆さんの周囲には、管仲から見た鮑叔のように、皆さんを真に理解してくれる友はいますか。 11月25日(金) 川俣高等学校長
何事も最初からうまくいくことはありません。人は皆、成果を上げるには繰り返しが大切である、ということを知っていますが、この繰り返しがなかなかできないのも事実です。あちらに行けば水が出るのではないか、向こうに行けば井戸があるのではないか、と右往左往してみても、結局、水の在処は自分の足元であったりします。「足下(そっか)を掘れ、そこに泉あり」というように、自分の足元を地道に掘っていけば、泉は必ず湧いています。成功を収めるには、自分に与えられた仕事(課題)を最後まで手を抜かずにやる、これしかありません。「一念(いちねん)、道を拓く」の信念の下、仕事(課題)をやり続けることで、自分にしか到達できない泉に出会うことができます。 11月24日(木) 川俣高等学校長
元東京工業大学教授の林雄二郎氏は、経済企画庁職員として、戦後日本の経済復興に係る三か年計画や五か年計画の策定に取り組んでいました。そして、友人である文化人類学者の梅棹忠夫氏から、「こういうことを今のうちにちゃんと考えておかないと、人類は間もなく大変なことになる。」との忠告を受けます。「間もなく」とは何年後のことか尋ねると、梅棹氏は真顔で、「5千万年後のことだ。」と答えたそうです。人は皆それぞれに、時の物差しを持っています。でも、その基準となる目盛りの幅には違いがあるようです。遠い将来に至るまで物事を考える人にとっては、千年刻みの目盛りからなる物差しが必要なのかもしれません。ちなみに、その話を聞いた林氏は、梅棹氏と同じ時間の物差しで考えることができるよう心がけることで、梅棹氏の話が世迷言や空想上のことではなく、現実味を帯びたこととして捉えることができたそうです。 11月22日(火) 川俣高等学校長
目標を立てる重要性については以前にも話をしましたが、では、生徒の皆さんは、具体的にどのようにして目標を立てるでしょうか。SMART理論による目標設定を実践している企業があります。Specific(具体的か)、Measurable(測定可能か)、Achievable(達成可能か)、Realistic(現実的か)、Timely(期限が明確か)、という5観点を指標としたものです。目標は最高値に設定すればよいわけではありません。また、目標設定をすることがゴールでもありません。目標達成を何度も繰り返していくことで達成感や喜びを感じ、取り組んでいることに一層のやりがいを感じることこそ大切です。達成感や喜びを感じた生徒の皆さんの存在は、周囲にいる人も幸せにします。今日すぐにでも、何かに対する目標立案を図ってみませんか。 11月18日(金) 川俣高等学校長