令和4年度

2021年5月の記事一覧

本を手にして

川高生の皆さんは、月にどの程度、本を読みますか。

読者からは多くの知識を得ることができ、そのことにより間違いなく、私たちの生き方は豊かなものになります。

でも、本を手には取るものの、なかなか読み始める決心がつきにくい場合もあります。

こうした際には、じっくりとタイトルをながめてください。じっくりと本に付いている帯を見てみてください。

限られた言葉ではあるけれど、そこには、本の内容を強く意識した筆者の思いが込められています。

これから読み見始める本が、遠い存在ではなく近くに感じられるはずです。

 

5月14日(金) 川俣高等学校長

人生の岐路に立ち

人が生きるところ、多くの岐路(分かれ道)があります。そして、たとえば、数多くある高校の中から川俣高等学校を選んだことをはじめとして、目的地に向かう交通手段やお昼に食べるものなど、その岐路では何らかの決定が求められ、その決定は、読書などをとおして知り得たことやこれまでの経験、友人からのアドバイスなど、「そのときの自分が持つ一定のルール」に基づき行われます。

3年生となり自らの進路を決めるのは、まさに人生の大きな岐路に立つ瞬間と言えます。その決定をより良きものとするよう、前述した読書や経験、友人に加えて、学びの師である先生方に相談をしてみてください。先生方の体験の下、貴重な意見をいただくことができます。また、先生方の教えをとおして身に着く知識や学校で得た情報もまた、「一定のルール」を一層効果的なものとしてくれます。

本校は、在籍する皆さんの持つ進路目標の実現に向けて、全教職員が一丸となり取り組みます。進路に係る悩みがあれば、全教職員もまた、皆さんとともにその解決策を考えます。川高生の皆さんは、安心して進路実現に向けた学びを進めてください。

5月13日(木) 川俣高等学校長

計算視力

数学の学力向上につながるかどうかは定かではありませんが、少なくとも計算力向上を図る考え方について、奈良市内で大学進学塾を経営する鍵本聡さんは次のように指摘します(「ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか」一部抜粋 一部改訂)。

「数学の中には計算視力というものがある、と思っています。簡単に言えば、問題文や計算式を目で解く力です。たとえば、35×18を筆算すれば、それなりに時間がかかりますが、35×18=35×(2×9)=(35×2)×9と考えれば、70×9なので、すぐに630とわかる。これは、「5の倍数×偶数のときには、偶数の2だけ先に掛ける」というパターンによります。また、228×5であれば、228×(10÷2)=(228÷2)×10として1140という答えを導く。これは、「×5のときには、先に2で割ってから10倍する」というパターンに基づきます。こうしたパターンを覚えれば覚えるほど、数字はいろんな表情を見せてくれるのです。」

川高生諸君も、独自の数字パターンを見つけ、計算視力王を目指してみませんか。

 

5月12日(水) 川俣高等学校長

生徒会総会

本日5月11日(火)6校時には、本校の生徒会総会が行われます。その際に話すことについて、少しだけ早くお知らせします。

随分と昔の話です。アメリカで作られた映画に次のようなものがありました。

主人公がある朝目覚めると、後ろ向きに歩いている人を目にします。その周囲にいる人も皆、後ろ向きに歩いています。車も、そして犬や猫までも後ろ向きに走っています。主人公は、ぼう然としたまま街角に立ち続けます。しかし、しばらくすると、主人公の顔から戸惑いの表情は消え去り、むしろ安心感を漂わせながら、彼もまた後ろ向きに歩き出す、といった内容の映画でした。人はすぐに周囲に流されてしまう、ということを表現したものと思います。確か、その映画のタイトルは、順応を意味するconformityを逆から書いたものであった、と記憶しています。

さて、生徒諸君は皆、生徒会に属しています。周囲の意見に耳を傾けながらも、自らが責任の下、しっかりと考えることをとおして、その組織を一層よりよいものとするよう願います。

 

5月11日(火) 川俣高等学校長

知的好奇心その2

「わかる」部分と、対極にある「わからない」部分を知ろうとすれば、それは、間違いなく大きな飛躍を呼び込む第一歩となります。普通、わからない自分の姿を他者に見られたくはありませんが、でも、自分で思っているほど、他者が物事をわかっている、とは限りません。であれば、ぜひ、勇気を持ってわからない自分をさらけ出し、同時に、わからない部分を知ろうとする気持ちを強く持ってもらいたいのです。1コマの授業で1つでも、今までに知らなかったことを知ることができたら、それはすばらしいこと、これは、令和3年度始業式時に、2年生と3年生に話したことでもあります。各授業で1つずつ、新たな知識を1日に6つも得ることができます。わかろうとする気持ちが大きければ大きいほど、知ったときの喜びもまた大きくなります。わかろうとする歩みを進めていく過程に、何の躊躇も必要としません。授業中に心の中で、「わかった」と叫ぶ川高生諸君に、大いに期待します。

 

5月7日(金) 川俣高等学校長