令和4年度

陰徳を積む

隠れた徳を行うことを陰徳を積むといいます。中国の漢の時代に、「夫れ陰徳のあるものは、必ず陽報あり」と説いた思想家がいます。「わからないように人のためになる良い行いをすると、必ず良い結果を伴う」ということから、この言葉は十分に、徳を行う人の励みになります。一方で、一層深化した考えを述べたのが唐代の百丈禅師です。「善を行って善を忘れ、執着なくして大我へ向かえ。行雲流水を求めて、報酬を期すな」と説きました。このレベルに達すると、きっと心の中には少しの淀みもなく、澄み切ったものとなっているはずです。この極みを目指さない手はありません。

12月17日(金) 川俣高等学校長