令和4年度

3学期が始まります

昨日本校では、3学期の始業式が行われました。その際に、校長から生徒の皆さんに伝えたことを投稿いたします。

本日は、人として生きる上で大切なことについてお話をします。

まず第一に、学問に対する心構えについてです。人として何ができるのか、人として何をすべきなのかについて、真剣に自らに問いかけるとともに、思い描く希望実現のために、辛抱強く学問を追い続けることを求めたいと思います。大リーグのジョージ・シズラーのシーズン安打世界記録を塗り替えた、元大リーガーのイチロー選手は、「結局は、細かいことを積み重ねることでしか頂上に行くことはできない。それ以外に方法はない。」と話しています。一つ一つは小さく見えることでも、継続することで成果を上げることができる、まさに水滴石を穿つという諺に通じる考えを大切にしてほしいと思います。

第二に、パートナーについてです。人は出会いにより進化するし、深化もします。「良き師、良き友」との出会いが大切です。本校には、良き指導者として先生方がいます。会社では、先輩方がそれにあたります。生徒の皆さんが求めることに十分に応えてくれる頼もしい存在に対して、大いに頼ってほしいと思います。また、良き友との友情を深めてください。「良き友人を得る唯一の方法は、まず自分が、人の良き友人になることである」。これは19世紀アメリカの詩人ラルフ・エマーソンの言葉です。

今世紀は環境問題やエネルギー問題、人口問題や食糧問題など、地球規模の多くの課題に直面し、多くの国、地域の利害が絡み、極めて複雑な様相を呈しています。一方で、科学技術の進歩は加速度的に進行しており、人に利便性を与えてくれる反面、多くの新たな課題が生じているのも現状です。生徒の皆さんが生きる時代には、こうした変化に対応できる能力や工夫が求められます。

以上のことを踏まえ、1年生や2年生は、あらゆるシステムの改革が必要な社会に対応できるよう、高校での学問をしっかりと身に着けてほしいと思います。また、3年生には、社会に出た後においても、常に柔軟な考えを持ち続ける人になってほしいと願っています。

1月13日(木) 川俣高等学校長