令和4年度

歴史を知る

日本の文化や伝統を知るにはどうすればよいか、生徒の皆さんは考えたことがありますか。そんな大層なこと、と思わないでください。小林秀雄さんは以前、「日本の二千年の歴史は、君のこの体に流れている。君が自分自身を大事にすることは、歴史を大事にすることになる。だから、歴史を知ることは、自己を知ることになる。」と述べられました。そういえば、日本の古典には、「大鏡」など鏡という文字が付くものが多く見られます。これらの歴史書に鏡を付けたことで、かねてより、日本人が歴史を、自らの姿かたちを映し出す鏡、と考えていたことがうかがえます。歴史を学べば自分の本当の姿が見えてくる。時間のあるときにちょっとでも、こうした歴史書をひも解いてみるのもいいかもしれません。

1月5日(水) 川俣高等学校長