令和4年度

言葉の重み

ヘルマン・ヘッセは詩をとおして、「太陽は、私たちに光で話す。花は、香りと色で話す。生あるものはみな、言葉にあこがれる」と伝えました。一方で、民俗学者の柳田国男さんは、「言葉さえあれば人生のすべては事足りる、という過信により、人は口達者になった」と、かつて嘆いておられました。言葉は今も、私たちの周囲に溢れています。でもその中で、人の心を満たす言葉はどのくらいあるでしょうか。言葉は、人にとって欠かすことのできない存在です。一層崇高なものとするよう、私たちは今こそ、言葉の在り方について真剣に考える時期にいるのかもしれません。

12月2日(木) 川俣高等学校長